その他骸ツナ
にゃーにゃーにゃーにゃーにゃー
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にゃーにゃーにゃーにゃーにゃー」





ボンゴレ帝国次期十代目の猫王子、つにゃんこ0歳11カ月。
くりんくりんの大きな茶色のおめめ、お餅のようなぷにぷにの頬ぺた。
手触りの良いつるんつるんのすべすべお肌の手足。
機嫌の良い時の見る者全てを幸せにするような無邪気な満面の笑顔。
全てが天使だと言われ、世話役の女性陣の中では可愛い生き物として愛でられている。


しかし、六道骸にとって、つにゃんこは天敵以外の何者でもない。
元々は世話係の一人でしかなかったのに、諸事情で婚約者にされ(つにゃんこが骸のピーをピーしてピーになった為だが、詳細はオフラインにて)付きっきりで世話をする羽目となった。


それでなくても骸は子どもが好きではない。
今日も適当に相手をしようと遊び道具である猫じゃらしを持った時。
ボンと音がして煙が出たと思えば、骸は次の瞬間有り得ない事態に遭遇する。


「なっ…なああああっ!!」


「にゃー」
「にゃー」
「にゃー」
「にゃー」
「にゃー」


つにゃんこが五体に増えている。
一匹でも持て余すのに、五体もいるとなると悪夢を通り越して悲劇だ。


「どういうことですか、コレっ!」


緊急コールで総責任者に問い合わせると、画面付きのテレビ電話に赤ん坊が映り。
リボーンはエクスプレッソを飲みながら原因を骸へと教える。


「ジャニーニの発明品を誤って口にしたようだな。
一体も五体も大差ないだろ。しっかり面倒みろ」
「冗談じゃないっ!!
一体でも大変なのに、五体もなんて僕を過労死させる気ですかっ?」
いつも部屋中を四つん這いで走り回り、隙あらば骸に遊んでくれとアタック掛けてくる危険人物なのだ。
赤ん坊で手荒に扱えないからこそ、始末に負えない。
「…五体のツナに襲われるんじゃないぞ、赤ん坊のツナに手込めにされた六道骸」
「今すぐに死にますか?」
喧嘩上等と骸が三叉槍を召還したところで画像がブツッと切れ。
強制的に会話終了とされてしまう。


「だっ」
「だぁっ」
「ううっー」
「ぎゃーっ」
「うにゃあぁぁぁー」


凄まじい泣き声が聞こえ。
一体何事だと振り向けば、五体のつにゃんこがぬいぐるみのむくろを巡って突き飛ばし合っての壮絶な取り合いをしている。
オッドアイの骸に模した黒猫のぬいぐるみは、以前骸がつにゃんこにお近づきの印として贈った。
つにゃんこは五体に増えても全員ぬいぐるみのむくろが大好きらしい。


争奪戦に負け、突き飛ばされた一匹のつにゃんこがびゃああああと大泣きをしている。
このまま放って置くとうるさくて仕方がない。
骸は溜息を付き。
泣き叫んでいる赤ん坊を抱き上げ、ぎゅっと抱き締め背中をぽんぽんと叩いてやる。


「負けたんでしょう。この際僕で我慢しなさい」
「うにゅ…にゃぁぁぁ❤」


泣いていた烏がもう笑ったとはこの事だろう。
癇癪を起こしていたつにゃんこは満面の笑みとなり、骸に擦り付いて甘える。


「…可愛いところもあるじゃないですか」


いつものように痛いアタックを仕掛けず自分に懐くつにゃんこ。
自分に向けられた笑顔も極上に見え、骸はドキッとしてはいつもこうならよいのにと思いながら頭を撫でる。


「にゃぁ…」
「にゃぁぁ…」
「うにゃぁ」


ふと下を見ると。
いいなあ、羨ましいなあと他のつにゃんこ達が骸を見上げて鳴いている。


一匹だけ贔屓するのもダメだろうと思い。四体全部抱えてやろうとすると、足下に何かがくっついて来る。


「だあ、だぁだっ!!」





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